東京喰種:re 83話「門のとじる音をきいた」ネタバレ｜8巻

前回の東京喰種:re第82話では、金木研に敗北した有馬貴将が、クインケで自分の首を切った所で終わっていました。有馬貴将の真実が語られる東京喰種:re第8巻83話「門のとじる音をきいた」、ネタバレですがご紹介していきます。

 

 

半人間

東京喰種:re第8巻83話「門のとじる音をきいた」は、自分の首を切って倒れる有馬貴将から始まります。「なにやってんですかッッ！！」と駆け寄る金木、有馬は「ずっと待っていた」と言います。

 

倒れた有馬は、金木に隠された真実を語ります。なんと有馬やハイル、旧多など白日庭から見出された捜査官は、人間ではないと言うのです。有馬は自らを、血の混ざった出来損ない、半人間と表現します。

 

金木や鯱も気づいていたように、有馬の右目はほとんど見えていません。その理由は、緑内障とのことです。緑内障は、ありふれた病気ですが、それはあくまで老人にとってです。有馬はなんと若くして緑内障を発症しているのです。

 

白日庭の出身者である半人間は、常人よりも早く朽ちていくそうです。有馬は、すでに左目も見えなくなってきており、寿命が近かったのです。有馬ら白日庭の半人間は、親のどちらかが喰種です。

 

一般的には、喰種と人間の間に子供が出来た場合、エトのように隻眼の喰種になると考えられていましたが、それは稀だそうです。基本的には、ほとんど人間の子供が生まれます。赫子を使うことは出来ませんし、食事も摂れます。

 

唯一違うのは、身体能力が多少高いことと、早く死ぬことだけだそうです。なんのためにと聞く金木、有馬は「さあな」と言ったうえで、自分の予想を話してくれます。

 

「どうにかして人間になりたかったんじゃないか、和修（V）は」

 

なんとVは和修だったのです。

 

 

丸手の単独捜査

その頃、流島の丸手は、銃を持って和修吉時の所に来ていました。丸手は、吉時に銃を向け、高槻泉の「王のビレイグ」を持っています。この本がいう和修家は喰種の協力者だというのは間違っているという丸手、彼は和修家が喰種そのものだと言います。

 

丸手は、和修家を洗っていたそうです。食事や行動など、怪しい所はなかったそうですが、ゲートにある仕掛けがあるとのタレコミが決定打となります。ゲートに使われているクインケの誤作動を抑えるシステムが、特定の人物に対しても使われているそうです。

 

システムがいつ反応しているのかを調べた所、有馬貴将をはじめ0番隊の庭出身者、クインクス班シャオ、和修家に反応していました。有馬らの検査記録を見れば、喰種かどうかわかるだろうという吉時、しかし丸手はひきません。

 

丸手は、古いダチの言葉だとある言葉を使います。

 

「これは勘です」

 

そう言って、吉時の頭を銃で撃ちぬいたのでした。これはおそらくアキラの父、真戸呉緒の言葉でしょう。丸手はこの言葉が嫌いだそうですが、背中を後押しされたのかもしれませんね。

 

響き渡る銃声、この音に和修政が反応します。倒れた吉時、丸手はこれがただの人殺しであってくれと願っていました。しかし、丸手の願いを裏切るように、「失望したぞ、マル」と吉時は起き上がっていたのでした。その両眼はまさに喰種の赫眼でした。

 

「なんだよチクショウ、嘘だったのかよぜんぶ」ショックを隠し切れない丸手、どうやらタレコミ通りだったようです。そのタレコミをした人物は、なんとヒデでした。タレコミが、ヒデがいなくなる前なのか最近なのかはわかりませんので、生きていると断言することはまだできないですね。

 

丸手は、「こんなんじゃ死んでいった連中が浮かばれねえ」と感じていました。

 

 

別れ

有馬からCCGのトップである和修家が喰種だと聞いた金木、芳村が手を組んでいたVは和修家なのかと考えていました。有馬は、金木が自分を殺したことにしてほしいと言います。さらに、有馬が何を望んだかはすぐにわかるとも。

 

「頼む、お前にしかできない事なんだ」、金木は有馬の望みを「わかりました」と受け入れました。「ありがとう」と礼を言う有馬、彼は奪うばかりの人生がずっと嫌だったそうです。「やっとなにかのこせた気がする」そう言って有馬は涙を流していました。

 

「だれよりも死を欲していたのは死神自身だった」、有馬の最後を看取った金木は、有馬を抱きしめ涙を流していました。

 

 

まとめ

ついにその生涯を終えた有馬、金木を殺さずにいたのは、自分を殺してもらうためだったんですね。ヒデが力を示す必要があると言ったのは、その大事な任を託せる人物かどうか、有馬が見極めていたからなのかもしれませんね。