東京喰種の考察、今回はVについてです。東京喰種において、肝心なところに関わってくるのがVです。彼らは裏組織のような役割を果たしており、CCGにも関与しています。そんなVですが、なぜ彼らは旧多についたのでしょうか?Vについても含め、その辺りを考察していきます。
Vは和修一族
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— 石田スイ (@sotonami) 2016年3月18日
Vが和修一族だということは、旧多の話ですでに明らかになっています。
Vとは、和修一族の事で、総家や分家など一族全員の総称を言います。和修吉時や政など、和修の総家は喰種の家系なのですが、分家はそうではありません。和修家には、それぞれ役割があるのです。
和修家の分家には、「タネ役」や「母胎役」、「雑用係」など様々な役割を持つものがいます。「母胎役」にも色々存在し、純粋な喰種の血を絶やさないための「母胎役」もいれば、人間との子を成す「母胎役」もいました。ちなみにリゼもこの「母胎役」でした。
旧多や有馬は、和修家の分家の出であり、彼らは純粋な喰種ではなく、人間の血が混ざった半人間です。人間と喰種との子と言っても、「隻眼の梟」エトのような存在は稀で、大半が有馬らのような人間となります。
ただ、喰種の血が混ざっているだけあって、普通の人間とは違います。彼らは、多少人間より身体能力が高い分、寿命が短いのです。CCGの白日庭出身者は、和修家分家の出であり、半人間のようです。主に0番隊に所属するような連中ですね。
表に出てきていた人物の中には、有馬や旧多以外にも、ハイルやクインクス班のシャオが白日庭出身です。確かに、全員身体能力がとびぬけていますよね。有馬はすでに寿命が近づいていましたので、おそらく他の連中も長くは生きられないのでしょう。
有馬や旧多は、裏から根回しをするような「雑用係」を担当していました。あんていくの芳村もかつてVの掃除屋として働いていましたので、「掃除屋」という役割も存在するのでしょう。ただ、芳村は和修家ではありませんよね。
これは、Vに所属する喰種の中には、和修家以外の人物も存在するということなのでしょうか?となると芳村と交渉をしにきた芥子という人物も、和修家ではない可能性が出てきますよね。もしかすると、「掃除屋」の中には、和修家以外も存在するのかもしれませんね。
旧多についたVは掃除屋?
今回、旧多は流島にいた政以外の和修家を皆殺しにし、「和修の王」になろうとしました。その時に手を貸したのがVです。このVは、ハットにスーツの連中で、かつて芳村を説得に来た、芥子と同じ格好をしています。
ということは、このスーツの連中は掃除屋なのではないでしょうか?旧多は和修家を皆殺しにしましたし、0番隊は平子についているので、旧多に付き従うVは一部です。となると、旧多に従うVは、掃除屋として活動していたVなのではないでしょうか。
さらに、過去に芳村も掃除屋として活動していたことから、掃除屋は必ずしも和修家ではない可能性があります。となると、旧多に従うのは、Vの中で和修家ではなかった連中と考えることもできますよね。
ということで、今回旧多についたVは、掃除屋かつ和修家ではないVだというのが、私なりの考えです。
Vが旧多についた目的は何?
旧多おたんじょうびおめでとうございます #旧多二福生誕祭2016 pic.twitter.com/TpcDmFq4Ce
— 石田スイ (@sotonami) 2016年2月28日
ではなぜVは旧多についたのでしょうか?
旧多は、群衆をコントロールする方法を、「彼らの視線をひとところに集めること」だと話していました。つまり適当な敵をまつり上げて、CCGに退治させればいいのです。その相手は、ピエロだったり月山だったり、政治家や芸能人など誰でもいいそうです。
そうやってCCGを守ってきたのが、Vである和修家でしょう。この状況で均衡がとれた現代において、「隻眼の王」などというイレギュラーな存在は非常に邪魔です。こういう人物がいると、群衆をコントロールしきれなくなりますからね。
旧多は、和修家をほとんど滅ぼした存在ではありますが、この意見をもっているということは、今後、「和修の王」になってからは、今までと同じようにCCGを治めていくつもりなのでしょう。となると「隻眼の王」金木研は邪魔な存在になってしまいますね。
旧多に従うVが掃除屋なのだとすると、要は仕事ができればいいわけで、治め方が変わらないのであれば、誰がトップでも構わないということなんですかね?ただその場合は、和修家総家がトップでも良かったはずですので、いまいちしっくりきません。
となると旧多に付き従う理由はありませんよね。この理由を考えるのは、現時点では難しいのですが、旧多が上に立つことで、表舞台に出られるというのはあるのかもしれませんね。実際、旧多が指揮をとりだすと、早速スーツのVが登場し、金木たちと戦っていました。
和修家総家は、あくまで人間として生きていましたので、喰種の存在を気取られるわけにはいきませんでした。ただ、旧多の目的はリゼとの結婚ですので、そこまで気にはしないのかもしれません。
芳村が掃除屋をしていたぐらいですので、掃除屋が喰種だったとしても、おかしくはありません。となると、喰種であることを隠し、なおかつ分家を使って喰種の血を薄めようとしていた和修家とは、馬が合わなかったのかもしれませんね。
和修家総家との喰種に対する価値観の違い、これが残ったVが旧多についた理由ではないでしょうか。
まとめ
今回、Vが旧多についた理由を考えてみましたが、現時点では残ったVの情報がよくわかっていないので、おおまかな予想しかできません。和修家に恨みをもっていた、旧多の方が優遇されるなどの理由もあるかもしれませんね。