東京喰種の考察|六月の兄は鈴屋!?

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漫画「東京喰種トーキョーグール」、今回はクインクス班の六月透について考察していきます。登場した当時は赫子も出せないひ弱な人物で、女性であることを隠しているということしか分かっていませんでした。

しかし、蓋を開けてみると、家族は手にかけているわ、ヒトを喰べて体力を回復するわ、トルソーをバラバラにするわで、もはや滅茶苦茶でした。鈴屋の責任にされていた猫殺しも、六月の仕業でした。彼女は精神と体が分離しているかのように動いていましたが、そのことに気づいてしまった今、どちらの性格がメインなんでしょうね?

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六月の兄は鈴屋では!?

しばしば六月の兄に関する考察が出てきますが、そもそもなんで兄に関する話がでるのでしょうか?それは、兄がどうなったのかの記載が一切ないからです。六月は、12歳の時に、両親との事件を起こし、CCGに身を寄せることになりました。

この時、両親を手にかけるシーンは描写されていましたが、兄は出てきていないんですよね。そもそも過去の話でも、両親だけで兄は登場しません。でも兄は死んだことになっている、なにかおかしくないですか?

さらに、六月がCCGに身を寄せる時に、男として生きたいと懇願したのですが、この時に職員が「ご両親は災難だったね」と話しているんですよね。つまり、兄に関しては言及されていないのです。つまり、六月が起こした事件は、両親だけだったのではないでしょうか。

では兄はどこへ行ったのでしょう?ここからは完全に私の推測になるのですが、そもそも六月が12歳の時点で、兄はいなかったのではないでしょうか?過去を見る限り六月の父親はどうしようもない人物でした。そんな父親ですので、何をしようと驚きません。

何が言いたいのかといいますと、お金に困った父親は、息子を高値で売ったのではないでしょうか?売った先は人身売買オークション、つまりビッグマダムです。つまり、六月の兄は、鈴屋什造なのではないかということです。

正確かはわかりませんが、鈴屋の年齢は22歳とされており、血液型はAB型です。対して六月は19歳のAB型、兄妹だったとしてもおかしくはないですよね。お互い幼い時に分かれたことになるので、気づかなくても何ら不思議はないように思います。

鈴屋が六月を指導する姿って、どことなくお兄ちゃんが妹に何かを教えているようにも見えるんですよね。オークション掃討作戦で、六月に同行すると言い出したのも鈴屋ですし、よく鈴屋班に同行していることからも不思議な縁を感じてしまいます。

また、まだ亜門が笛口親子の捜査をしていた頃に局で出会った、「葉月ハジメ」という人物が兄では?との説もありますが、この人物はまだ出てきていないので、私としては鈴屋を押していきます。

六月は喰種化している!?

CCGでクインクス班の管理を担当していた柴先生が、血中Rc値が高くなると、喰種に近づき、食事がとれなくなるとほのめかしていました。実際、瓜江は「1911」で、サンドイッチを食べることが出来なくなっていました。

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ちなみに以前計った佐々木琲世の血中Rc値は、「2753」でした。琲世こと金木研は、クインクスと違って半喰種ですので、食事はヒトの肉しか摂れません。つまり瓜江も近い状態まで来ているということです。

では六月はというと、まだ公表されていません。柴先生が瓜江にクインクスの血中Rc値を報告する際、六月の数値だけとばしていました。後から聞いた瓜江ですが、そこまでで回想は終わっていました。

あえて伏せていたということは、瓜江の「1911」より高い数値であることが予測できます。つまり、六月は普通の食事が摂れなくなっていると考えていいでしょう。実際、才子が六月からヒトの血の匂いを嗅ぎとっていましたので、おそらく六月はヒトの肉を喰べています。

クインクスの構造は、赫包を人体に直接移植するのではなく、クインケ鋼材のフレームの中に入れて、赫包の稼働率を調節することができます。これによりリスクを下げているわけですが、力を使いすぎたりなど、何らかの原因で喰種化することは十分考えられるでしょう。

そうなると金木と同じ、半喰種になってしまうというわけですね。現在、六月は半喰種になっているのだと思います。おそらくヒトの捕食や、力の開放などが影響しているのでしょう。

つまり、六月はすでに喰種化して半喰種になっており、ヒトの肉以外を摂取できない体になっているのだと思います。

六月の本性が危険すぎる!

六月は、流島でアキラを助けに来た時、自分が力を使ったり、他人を傷つけることに喜びを感じているようで、アキラを傷つけても気づいていないようでした。

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六月はその後、滝澤をかばったアキラを攻撃し続けます。亜門が止めなければ、おそらく六月はアキラを殺めていたでしょう。それでもアキラは危険な状態になっていますが…。この時六月が考えていたのは、アキラの身体ではなく、瓜江たちへの言い訳でした。

さらに六月は、瓜江たちが来るまでに、あの場にいた亜門、滝澤、アキラを全員殺そうと考えているようでした。結果的に亜門が妨害したことで、事が起きる前に瓜江が到着したのですが、場合によっては大惨事になっていました。

どうやら六月は、すでに他人を傷つけることをなんとも思っていないのでしょうね。幼いころから父に虐待されて形成された性格は、改善することはないのかもしれません。

六月は旧多派?

この問題もよく議論がなされていますよね。六月は金木と旧多、どちらにつくのか、といった問題です。残忍な性格を自覚してしまった六月、その変貌ぶりから旧多派につくのではと噂されていますが、私は金木派を押したいと思います。

六月は、才子の「隠してることあるじゃろ?」という問いに対し、自分は女だと告白し、その場を逃れました。しかしこのとき才子が聞きたかったのは、六月からヒトの血の匂いがする事でした。

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瓜江も才子も心配していますので、六月を止めてくれると思うんですよね。さらに六月は私が兄と予想する鈴屋も目をかけて手元に置いてくれているので、旧多派になることはないと思います。

ただやはり、性格のことがあるので、金木を恨んでいてもおかしくはないんですよね。六月が流島で攻撃した、亜門、滝澤、アキラの3人とも「黒山羊」ですからね。

ただ、金木はCCGを抜ける前に、瓜江に対し、「六月くんを助けてあげてほしい」と頼んでいました。当時、私は単に自分が抜けるから後を瓜江に託したのだと思っていましたが、今になって見ると別の意図もあったのではないかと思います。

それは、六月の性格に気づいていた金木が、精神的なケアも含めて六月を瓜江に託したのではないかということです。金木が瓜江に託したのは、身体的にだけではなく、精神的にも六月を助けることではないでしょうか?

実際、瓜江はかなり六月のことを気にかけているようですし、私が考える金木の考えが本当なのであれば、瓜江ならその真意に気づくでしょう。旧多派になりそうな六月ですが、私は瓜江が彼女を助けてくれると信じています。

かといって、金木派になるとは思っていませんけどね。瓜江は旧多派ではないCCGという第3勢力だと思っていますので、ここに属するのではないかと思っています。いわゆる鈴屋班、伊東班、黒磐班などですね。

まとめ

残忍な性格が目立つ六月ですが、瓜江の活躍で旧多派にはならないと信じています。また、六月の兄が鈴屋かどうかも、期待をこめて見守っていくことにします。