東京喰種の考察｜亜門の目的は何？

東京喰種について考察していきますが、今回は亜門鋼太郎についてです。亜門鋼太郎と言えば、主人公金木研と交戦して以降、ライバルだけどどこか通じ合うという関係を築いていました。

現在、「東京喰種トーキョーグール:re」では、亜門はフロッピー（失敗作）として、嘉納の下につくこともなく行動していますが、いったい彼は何をしようとしているのでしょうか？

亜門の目的は灰色の救済か！？

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— 石田スイ (@sotonami) December 19, 2016

「東京喰種トーキョーグール:re」に入ってからの亜門鋼太郎ですが、わりと早い段階でその存在をにおわせておきながらも、まともに登場したのは第66話です。ここでは1コマのみの登場でしたが、初めて顔が見えていました。

初めて亜門がその姿をにおわせたのが第12話、琲世とドナートとの会話の中で、シルエットが登場していました。続いては才子を助けた第41話、ここでは戦う姿は描かれているものの、フードをかぶっているため顔は見えていません。

亜門が物語に大きく関わってきたのは、第89話で登場してからです。亜門は、第89話の最後でアキラを守るために滝澤を攻撃します。しかし、亜門が流島に来た目的は、滝澤とクロを助けるためでした。滝澤を攻撃したのは、アキラを殺してしまいそうだったからでしょう。

これまで亜門が助けたのは、才子に滝澤、クロといずれもCCG捜査官もしくは元CCG捜査官です。クロはアカデミーまででしたが…。となると亜門はCCG関係者で、表の世界で生きることが出来なくなった人物を救済していっているのではないでしょうか？

CCGの関係者である、亜門、滝澤、クロは、人間でも喰種でもない灰色の存在になっています。亜門は、自分と同じく灰色になってしまった滝澤やクロを救おうとしているように思えます。

個人的には、いずれ才子も「黒山羊」側に来るのではないかと思っています。今の所、亜門が助けた滝澤とクロは順当に「黒山羊」の仲間になっていますので、才子もこちらへ来るのではないでしょうか？才子も人間と喰種の間の灰色ですしね。

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— 石田スイ (@sotonami) April 7, 2016

東京喰種:re第110話の最後で、亜門がCCGのラボに保管されていたことが判明しました。才子の一撃で沈んだかに思えた亜門でしたが、なんと生きていたのです。そういえば誰が亜門を回収したのでしょうか？順当に考えれば鈴屋あたりですかね。

亜門は、流島に滝澤を助けに来た時、表側じゃない埠頭に仲間がいると話していました。ということは、20区あんていくの連中が仲間だということになりますね。となると、20区のだれかと亜門は通じているのでしょうか？それとも情勢を見て判断しただけなのか…。

いずれにせよ、亜門が暴走状態でなければ、第110話で姿を現した後に、「黒山羊」に合流という形になりそうですが、そううまくもいかないですよね。一波乱あっての合流か、ここで命を落とすかのどちらかだと思います。

なんとなく、東京喰種の最後のシーンは、金木と亜門が語り合っているシーンがいいので、亜門は死なないような気がします。完全な願望ではあるのですが…。

ただ金木と亜門が同じ組織で協力し合うことを考えると、「東京喰種トーキョーグール」からの2人の悲願が成ったような気がして、胸が熱くなりますね。この2人が共に戦うシーンが見れる日が来ると思うと、幸せになります。

滝澤に合流するよう指示したぐらいですので、生きていれば亜門は「黒山羊」に来ると思っています。その形が一番きれいですしね。

亜門が最終的に何をしようとしているかですが、これは亜門の過去の発言から予想してみます。亜門は、出会った頃、「この世界は間違っている、歪めているのは喰種だ」と言っていました。しかし、自分が半喰種の身になった今では、そうは思っていないでしょう。

裏の世界の住人となったことで、CCGの裏側も知った事でしょうし、この世界を歪めているのが喰種だけではないと分かったはずです。となると何を目指すのでしょうか？

個人的には、亜門の最終目的は、金木と同じだと思います。金木は、先代の「隻眼の王」有馬の遺志を継ぎ、「喰種とヒトが理解し合える世界をつくる」ことを目的としました。

亜門のいう歪んだ世界とは、喰種とヒトが歩み寄らず、お互いに奪い合うだけの関係で成り立った世界の事だと考えられます。となると、金木のいう喰種とヒトが理解し合える世の中というのは、この世界の歪みを正すことになるのではないでしょうか。

そう考えると、亜門が金木に協力するのも当然のように思えてきますよね。そもそも滝澤とクロを救うと言っておいて、自分が2人と同じ勢力にいないということは、亜門の性格からすると考えられないですよね。

ということで、亜門の最終目的は、金木研ら「黒山羊」と協力して、「喰種とヒトが理解し合える世界をつくる」だと思います。それが、喰種混ざりの灰色となってしまった、滝澤やクロ、金木を救うことにも繋がっているはずです。

亜門鋼太郎の目的について考えてみましたが、亜門は自分よりも他人を救うことを優先する人物なので、やはり目的は誰かの救済と考えるのが妥当でしょう。誰かと言っても、単に滝澤やクロ、金木といった個人ではなく、3人を含めた同じような状況にある人物を救うため、世界を変えようとしてるのではないでしょうか。