東京喰種の考察をしていきますが、今回は「隻眼の梟」こと芳村エトについてです。エトは、アオギリの樹を作った喰種で、あんていくの店長だった芳村とその妻憂那との間にできた子供です。エトは、高槻泉という作家としても活動していました。
エトがアオギリの樹を組織した理由は?
本日、25:43~から北陸放送にて「東京喰種√A」第10話「終雨」の放送です!放送まであと少し!
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エトがアオギリの樹を立ち上げた理由は、おそらく世界への憎しみの為でしょう。エトが生まれた時、父である芳村は、彼女を組織から守るために、母との思い出のノートを渡して24区の東京地下喰種に預けました。これが後にアオギリの幹部となるノロことノロイでしたよね。
芳村は、和修家で構成されるVという組織と手を組み、掃除屋として働いていました。そんな中、ある喫茶店で出会った憂那という人間の女性と結ばれ、子を授かります。通常、喰種と人間との子供は滅多に生まれないのですが、憂那はヒトの肉を食べることで子供に不足しがちな栄養を補い、奇跡を起こしました。
しかしある時、憂那がVを追うジャーナリストだったことが発覚し、芳村はVから憂那の処分を命じられます。もちろん、お互い知らずに出会っていたわけですね。涙を流しながら憂那を処分した芳村は、被害が及ばぬよう、子供であるエトを逃がしました。
しかしエトは、自分は望まれない子供だと思ってしまったのです。母は捜査のために父に近づき、自分はその余剰でしかたないと考えています。世界に強い恨みを持ったエトは、「隻眼の梟」となり、復讐を始めるのです。
そして、エトはアオギリを組織します。ニコは、かつてアオギリの目的は嘘つきをあぶり出すことだと話していました。この場合、嘘つきというのは、喰種であることを隠していた和修家のことでしょう。
エトは、芳村のように逃げないと決意し、Vと正面から戦うつもりでした。Vを相手取るには、もちろんCCGが敵対してきます。となるとどうしても数の勝負になりますので、頭数をそろえていた結果がアオギリの樹でしょう。
さらに、エトは有馬貴将と手を組み、「隻眼の王」という存在を作り出しました。有馬貴将の目的は、自分の後継となる「隻眼の王」を探す事でしたので、後継者探しはエトの目的の1つだったとも言えます。
つまり、和修家が喰種だという事実の公表と殲滅、「隻眼の王」の後継者探しが、エトがアオギリの樹を組織した理由ではないでしょうか。そして、有馬貴将を殺した隻眼の王が現れた時、集めたアオギリの樹の戦力は、その人物のものになったわけです。
結果として、生き残ったナキやミザは金木の仲間になりましたよね。この世界を滅茶苦茶に直す、エトが有馬に語った目的ですが、その夢は金木たち「黒山羊」に託された形となりました。
エトが高槻泉として活動していた理由は?
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— アニメ「東京喰種」公式 (@tkg_anime) 2015年2月27日
エトは、最初お金を稼ぐために作家高槻泉になりました。
原稿を初めてみた塩野には理解できなかったようですが、それを読んだ上司が札束と称したことから、エトの文才は相当なものだったのでしょう。なんせ編集の見る目がない事もあるんだと、自分で言うぐらいですからね。
最初は、小銭稼ぎだったのかもしれませんが、最終的に高槻泉の本は大きな意味を持つことになります。高槻泉は、自身の最後の作品「王のビレイグ」の会見で、自身が喰種だと告白します。
これによりその作品は多くの喰種が手に取るものとなり、さらに高槻泉のファンや喰種擁護団体が喰種の権利を叫ぶようになりました。高槻泉は、ファンの多い有名な作家でしたので、彼女の発言は影響力を持っています。
さらに、最終作「王のビレイグ」では、和修家を喰種の協力者と表現したことで、和修への疑心を煽っています。さらに、喰種たちには「隻眼の王」に現れてほしいという願望を抱かせました。
これにより、「隻眼の王」が和修を倒すシナリオができたわけです。実際に事が起きると、おそらく世間は小説の通りになったと喜び、批判する者は少なくなるでしょう。和修がいなくなれば、CCGの在り方も変わるでしょうし、なくなることもあるかもしれません。
これが、エトの言う世界を滅茶苦茶に直すであり、和修への復讐なのでしょう。
エト生存説はあり得る?
エトは、アヤトらのコクリア脱出の手助けをし、最終的に旧多にやられてしまいました。最後に、つきかけた力を振り絞って金木らのもとにたどり着き、有馬とエトの話をしてくれました。
この時、エトは「私は死ぬ」と言い、目を閉じたのでした。それ以降、エトがどうなったかの記述はありませんでしたが、エトの身体は連れ帰っていても、生きている可能性は少ないように思います。
金木側には現在医者がいないので、エトを治せる人物がいません。唯一万丈は傷を修復することができますが、アキラにかかりきりでしたので、何もしていないのではと思われます。帰路で応急処置をし、あとは自力でと考えることもできますが、ダメージが大きかったので厳しい気がします。
エトは金木との戦いでも赫包を破壊され、その上で旧多にやられました。拘束中は食事もろくに取れていないでしょうし、弱っていたのは間違いありません。ですので、生存説を信じたいところですが、正直難しいというのが個人的な考察です。
まとめ
結局エトの目的は、Vこと和修を倒すことだったのだと思います。そのためにアオギリを組織し、高槻泉という立場を利用したというのが私なりの考察です。そして生存説に関しては、信じたい所ですが、厳しいのではないかと思います。