ここでは、漫画「東京喰種」の考察をご紹介しています。今回ご紹介させて頂く考察は、主人公金木研の親友ヒデこと永近英良についてです。生死不明のヒデですが、生存確定と思われる表現は出てきていますので、居場所についても考察してみました。
東京喰種の考察|ヒデの生存確定!?
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— アニメ「東京喰種」公式 (@tkg_anime) February 20, 2015
まず、ヒデについて考察するにあたって、ヒデが生きているのかということが気になりますよね。今の所、「東京喰種:re 10巻」までで、ヒデが生きているという描写はなく、その生死は不明のままです。しかし、ヒデの生存確定を思わせるような描写は出てきています。
吊るしビトのマクガフィン
まず、有力なのが、クリスマスに佐々木琲世に贈られた、「吊るしビトのマクガフィン」です。この本には、「金木研さんへ」と高槻泉のサインが書かれています。
実はこの「金木研さんへ」と書かれた本、以前ヒデがファンだった金木のために、高槻泉に書いてもらったものなんですよね。
金木もヒナミと2人でサインをもらっていましたが、この時、自分の名前を「金木」としか名乗っていません。つまり、「金木研へ」と書かれた本は、ヒデの本以外には存在しないのです。これはヒデの生存確定とも言える表現だと考えられます。
丸手へのタレコミ
さらに別の理由には、丸手斎へのタレコミがあります。丸手は、流島上陸作戦の時に、和修家が喰種だと勘づき、和修吉時を討ちました。この考えの決定打となったのがヒデのタレコミです。
ヒデは、Rc検査ゲートが、和修家や0番隊の庭出身者など、特定の人物に反応していることを突き止めました。このことを丸手に報告し、丸手は和修吉時を廃するに至ったわけですが、その時期が問題ですよね。
ヒデが、梟討伐戦で、金木に食べられる前に情報を丸手にリークしたとも考えられますが、梟討伐戦において、丸手は吉時にまったく疑念を抱いていませんでした。つまり、この時点では、その情報を知らなかったと考えるのが自然です。
さらに、丸手が行動を起こしたのが、流島上陸作戦の時だったことから、この作戦の近くに報告を受けたと考えるのが妥当ですよね。流島上陸作戦と同時に行われたのは、金木研たちによるコクリア破りです。
このことから、ヒデが金木研の動きに合わせて情報をリークし、事態を動かしたとではないかと考えました。そこまで連動していたかどうかは分かりませんが、少なくともヒデは現在生きている可能性の方が高いと思います。
東京喰種の考察|ヒデの居場所はどこ??
先程、ヒデが生きているという可能性を説明しましたが、ではヒデの居場所はどこなのでしょうか?ここではヒデが表舞台に出てこられない理由があるとしたうえで、私が考える可能性をあげてみます。
ヒデ=スケアクロウ
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まず考えられるのは、ヒデがスケアクロウだという説です。これはよく言われていますよね。私が、ヒデがスケアクロウだと考えた理由は、大きく分けて2つです。
スケアクロウ出現とプレゼントのタイミング
まず1つ目は、ヒデが佐々木琲世に高槻泉の本を送ったタイミングです。これは、この本は、クリスマスにシャトーに贈られてきましたが、タイミングとしては「オークション掃討作戦」の後です。
スケアクロウが初めて姿を現したのは、「オークション掃討作戦」の会場です。彼はオークションでは特に何もしていませんでしたが、オークション後の混乱に乗じて、モニターのある部屋で何かをしていました。
この時に、何かボタンを押してしまい、琲世が滝澤に痛めつけられる声を放送してしまうわけですが、これは人知れず戦う琲世がピンチだということを、他の捜査官に知らせたともとれます。
つまりスケアクロウは、劣勢の琲世を助けるために、わざと放送で琲世の悲鳴を流した、ということです。スケアクロウがヒデなら、十分にあり得ますよね。ここで琲世を確認しているので、その後のクリスマスに本をプレゼントしたとしても、自然な流れになります。
スケアクロウとアオギリの関係
スケアクロウは、CCGが流島に上陸する前に、流島から逃げ出している所を六月透が目撃しています。これは、おそらくCCGが攻めてくることを読んでの事だと思いますが、この時点でエトと接触していたことになりますよね。
仮にエトと接触していたのであれば、その後に金木が何をするかはある程度予測できているでしょうし、CCGの動きも予測できていたでしょう。時系列を考えると、すでに金木とエトが戦闘を終えた後なので、金木の記憶が戻っていることも知り得ますよね。
ヒデが金木を助けるために、アオギリに潜入していたとしても不思議ではありませんし、金木が「隻眼の王」になることを知っていれば、そのサポートをするために丸手に情報を流したとも考えられますしね。
ヒデ=スケアクロウならなぜ顔を隠す?
1つ気になるのは、ヒデがスケアクロウだとすると、なぜ顔を隠しているのかという点です。スケアクロウは、Cレートの野良喰種と認定されています。そもそもなぜスケアクロウは、喰種だと認定されているのでしょう?
スケアクロウの戦闘シーンは見たことありませんし、CCGの邪魔をすることもありません。その状況でなぜ認定されるのかを考えてみると、喰種といたから、という可能性が浮かび上がります。顔を隠して喰数といたら、だれでも喰種だと思いますよね。
個人的には、ヒデは喰種の情報を得るために喰種の世界に近づいていると思っているので、喰種のふりをして喰種の中にいても不思議ではありません。かつてヤモリを尾行していたぐらいですからね。
また、本当に喰種になっていることも考えられます。ヒデは梟討伐戦で、金木を助けるために自分を食べさせいますので、その傷を修復するために喰種になっていても、おかしくはないかもしれません。
ヒデは丸手のもとで働いていましたので、陰ながら助けられているという可能性もあるのではないでしょうか?ヒデを助けるために丸手が地行博士に相談し、その流れでクインクスが誕生したと考えることも出来そうです。少し強引ではありますが…。
ヒデ=「大環アクト」のトップ
ヒデは、喰種研究家の小倉が副幹事を務める「大環アクト」のトップだとも考えられます。「大環アクト」は、上井大学の学生活動が基盤となっており、ニシキと交際していた西野貴未も深く関わっていました。この状況で、ヒデが関わっていないと考える方が不自然ですよね。
ヒデは、上井大学に在籍していましたし、ニシキや貴未とも知り合いです。金木が喰種であることも知っていましたので、こんな団体があれば、参加しないわけがないですよね。
「大環アクト」は、現在まで対策法すれすれで活動を存続できていますので、その辺りはヒデの手腕によるものだと考えることもできます。ヒデは、かつてCCGの20区支部でバイトしていましたので、この辺りの知識は持っていそうですからね。
ヒデ=ピエロの王?
ヒデがピエロの王ではないかという説がありましたが、個人的には違うと思います。
ウタが、ドナートのことをクラウンと呼んでいましたので、この時点ではドナートがピエロの王である可能性があるのではと思われます。ただし、ウタは過去に、ピエロの首領のことを「ボス」と呼んでいました。
現在、ウタがドナートを呼称する時は、「クラウン」、「ドナさん」などと呼んでいましたので、ボスではないような気もします。
過去にイトリが、金木が仕入れてきたコクリアの脱走者リストの中に、ピエロがいると言っていましたので、これがピエロの首領なのではないかと思います。しかし、これまた登場してきていないので、単にピエロのメンバーだったのかもしれません。
当時、アオギリのコクリア襲撃でSSレートが3人脱獄しています。1人は鯱で、ピエロもいるとのことでした。ただ、この3人のうち、登場しているのは鯱だけです。ですので、ピエロはまだ登場していないだけかもしれません。
もしくは、ピエロの首領だと認識されていないだけで、すでに登場しているという可能性もありますよね。というかそもそもピエロに首領という概念があるのかも謎な気がします。
ウタがボスと呼ぶ人物はいるようですので、首領格がいる可能性は高いですが、なんとも言えないですね。まぁ、ヒデではないんじゃないですかね。ヒデは幼いころから金木と一緒でしたしね。旧多側にピエロがついた時点で、ないと思います。
まとめ
ヒデに関する論議は様々ですが、個人的にはヒデが生きているものと考えています。そのうえで、可能性が高いのは、スケアクロウもしくは「大環アクト」のトップだと思います。